March 04, 2021

散歩の途中<< 35 >> ヒレンジャク

200702_ヤドリギ_2
 去年の夏、友人が一本のケヤキの下に連れて行ってくれました。見上げると、梅雨の合間の空が、梢一杯に広がった緑の向こうに透けるように、緑の密度をさらに深めた、まるで酒蔵の軒下に下がる「杉玉」が点在する不思議な光景が広がっています。私がヤドリギを見た最初でした。→ 散歩の途中<<32>> 宿り木

 ヤドリギは樹木の上に根をおろして育つ寄生植物で、光合成はするが、水分・無機養分は寄生先の樹木に依存するそうです。話はこれで終わりではなく、春先(私の場合2月22日)、その黄色い実をお目当てに、ヒレンジャククが群れをなして飛来しました。ヤドリギの実は極めて粘着性の果肉、それを食べたヒレンジャクの糞が木の枝に落ちると、その強い粘着質に依って種がくっ付きます。付着した種から根が延び、定着するまで付着し続けます。

ヤドリギはヒレンジャクのお陰で高木の枝に根を下ろすことが出来、ヒレンジャクはエサの少ない冬場の飢えをしのぎながらヤドリギの種を遠くに運びます。ヤドリギとヒレンジャクの持ちつ持たれつの関係は良く解るのですが、それでは、ヤドリギに水分・養分を提供、一方では、ヒレンジャクに安全な高所を提供する高木(今回の場合はケヤキ)のメリットは果たして何でしょうか?ただただ、迷惑なだけでは? 

 ウォーキングの友人に、子供たち家族が来ると、機会あるごとにこのケヤキの210202_ヤドリギ_2「宿り木」を見せ、講釈を垂れました。あれから7か月…。

 2月21日、彼から電話があり、翌朝7時までに、ケヤキのところまで来るようにとのこと。

10 翌朝、行ってみると、ヒレンジャクの群れがケヤキの周りの木々に並んでいます。それにもまして、観察すべくやって来た人間の群れが見られます。あれじゃ、ヒレンジャクも落ち着いてヤドリギの実をついばむ訳に12はいかないでしょう。レンジャク、漢字で書くと「連雀」。少し太めのつばめが連なり、目鼻立ちもキリっと…、見た目には飢えに苦しんでいるようには見えませんでした。

 次の日もヒレンジャクの群れが見られるかと、同じ時間に行ってみましたが、彼らはもういませんでした。
繁殖地である中国北東部・シベリア東部(アムール川流域)を目指し、さらに大きな群れをなして帰って行ったのでしょう。
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express01 at 11:10|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Recent Event | Local

February 21, 2021

この曲 <<36>> I Heard It Through the Grapevine

 Amazon Prime Musicで、ちょっと深く、マニアックに、周辺にいる他のアーティストの曲も聞きたいと検索すると「Unlimited」へのバージョンアップを薦めてきます。よく聞く曲から私の好みを類推して、「こういう曲を好きな人はこんな曲も好きです」とAIが判断した新曲を披露してくれますが、そもそもPrimeでは選択する範囲自体が狭いのでしょう。あるいは、そのAIがまだ発展途上なのか、現状では私の好みを満足させるような凄い能力を持っているとは思えません。

 流していると、時々ハッとするような曲を耳にすることがあります。最近では、その一つが、Charlie Puthの歌う 「Marvin Gaye」という曲です。歌っている彼をもちろん知りませんでしたが、曲のタイトル「Marvin Gaye」は歌手の名前ではなかったのか?…、と云うのが最初にこの曲を聞いた印象でした。Charlie Puth (1991-)、シンガーソングライターにて、2015年、Meghan Trainor(1993-)とデュエット、「Marvin Gaye」の大ヒットを放ち、ニュージーランド、アイルランド、イギリスにて1位を獲得し、Billboard Hot100において最高位21位を記録した、とは昨年暮れに知った話でした。私のブログ、年末恒例の「かってに、紅白歌合戦」では、世間には遅ればせながら、この曲「Marvin Gaye」を第2位に据えています。

 Charlie Puthの大ヒット曲「Marvin Gaye」のは次の機会に譲るとして、今回は彼が敬慕したMarvin Gaye (1939-1984)の大ヒット「I Heard It Through the Grapevine」(1968)について話したいと思います。

 この曲自体は日本でもヒットしましたが、C.C.R.(Creedence Clearwater Revival)の曲しか知りませんでしたし、当然彼らの曲だと勘違いしておりました。実は、あれはカバーだったのですね。正直なところ、あまり興味のある曲ではなく、当時、高校生の私には意味を調べることもありませんでした。

 Grapevineは[ブドウのつる]の意味ですが、ブドウのつるが八方に伸びて網のようになっている様子から、through the grapevine は[人づてに、人のうわさで]という意味です。自分の(彼女と思い込んでいる)彼女が、実は、昔付き合っていた男と寄りを戻し、今では彼女の気持ちは僕にはない、と人のうわさを聞いてしまった。 これが歌詞の内容ですが、多くの方が和訳をやっておられますので、ご興味のある方はそちらをご参照ください。

Marvin Gaye Marvin Gaye(1939 - 1984)は60年代Motownのサウンド形成に貢献し、最初はセッション・プレイヤーとして、後にはソロ・アーティストとして多くのヒット曲を世に出しました。歌手だけでなく、ソングライター、レコード・プロデューサーとして活躍、『What's Going On』の制作では、従来のように、空きを埋めるためにフィラー・トラックを入れるのではなく、全体を曲のサイクルで構成し、前の曲が他の曲に移っていくことで、よりまとまりのあるアルバム構成となりました。どこか…、The Beatlesのアルバム作りにも似ています。このアルバムスタイルはStevie WonderやBarry Whiteなど他のアーティストにも影響を与え、このコンセプト・アルバムは70年代のR&B音楽の一部になりました。一方では、彼の音楽は「…生のリズムやブルースから洗練されたソウルを経て1970年代の政治的な意識に至るまでの黒人音楽の発展を意味し、その後、個人的に、性的に政治への集中が高まった」と評されています。彼はR&Bを含む黒人音楽だけでなく、政治、社会の変革に向けて、作品を通して大きな貢献をしました。

 1985年、Levi’sのこの広告で、「I Heard It Through the Grapevine」は17年ぶりにヨーロッパで再び成功を収めました。かっこいいです…が、Levi’s 501は前がボタン、…が大変でした。

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express01 at 13:36|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Recent Event 
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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