Train_Song
February 09, 2019
この曲<26> "Desperados Waiting For The Train"
友人の一人、大学時代はワンゲル部員、その彼が軽四をネグラに全国を放浪、
いや計画的に旅行しています。あれは3年前(?)…、箱根の峠を、最初は三島から東へ、二回目は箱根湯本から西へ越えようとして、いずれも時間切れで踏破出来ませんでしたが、その箱根峠に連れて行ってくれたのが彼でした。その彼からLINEメッセージ、「ご覧あれが竜飛岬北のはずれと〜♪」。厳寒の中、彼はワンゲル時代の友人と二人で東北地方を旅行中で、本州の北端、竜飛岬に到達したのです。

「上野発の夜行列車降りた時から〜♪」の『津軽海峡冬景色』もそうですが、「汽車を待つ君の横で僕は〜♪(ここまで一気に…」の『なごり雪』等の楽曲は「鉄道ソング」と呼ばれるそうですが、アメリカでは「トレイン・ソング Train Song」と呼ばれます。私の好きなトレイン・ソングと云えばグラディス・ナイト(Gladys Knight)の『夜汽車よジョージアへ Midnight Train to Georgia(1974)』、R&Bの最高傑作の一つですが、これには元歌があります。 ジム・ウェザリー(Jim Weatherly)の『The Midnight Plane To Houston(1972)』、ペダル・スチールの入ったれっきとしたカントリーでしたが、残念ながらヒットしませんでした。

"Desperados Waiting For The Train"written by Guy Clark
僕がレッドリバーバレーを歌うと
彼は台所に腰掛けて一緒に演奏し、そして泣いた
七十年の人生を振り返って指を走らせ
「神よ、俺が掘った井戸はどれも枯れるのか?」
二人、僕と老人は友達
汽車を待つならず者のよう
かつて彼は放浪者そして石油掘り
そして世界を教える年寄りの先生
酔っぱらって運転できなくなると、運転の仕方を教えてくれ
片目をつぶって、女の子と遊ぶ金をくれた
二人の日々は古い西部劇映画のよう
僕が歩けるようになると、彼は僕を連れて
グリーン・フロッグ・カフェという名の酒場に行った
そこにはビール腹の年寄り達と、そしてドミノ
彼らが遊んでいる間、辺りをゴロゴロ寝そべる
僕はまだ子供で、彼らは僕を爺さんの「相棒」と呼んだ
ある日、僕が見上げると、彼はもうすぐ八十
そして、タバコの茶色いシミがあごまで広がっていた
そう、僕にとって彼はこの国のヒーローの一人
名のある老人のように彼は全身をドレスアップして
ビールを飲み、「ムーン&42」で遊んだ
彼が亡くなる前日、僕は彼を見舞った
僕は大人になり、彼は間もなく逝ってしまう
二人は目を閉じ、あの日の台所を思う
あの古い曲の違う歌詞を歌った
「しっかりしろ! ジャック! ヤツがやって来るぞ」
二人は汽車を待つならず者のよう
汽車を待つならず者のよう
汽車を待つならず者のよう