Paul_McCarthy
November 16, 2013
Paul, Get Back to Osaka


今回ポールのコンサートに行った彼ともう一人友人がいました。私とは中学も同窓で、その当時から電気カミソリを使うぐらいに髭が濃く大人っぽいにも拘わらず、生まれながらに心臓に問題があり、それが原因か…、今から十数年前に亡くなった友人:Hがその人でした。私を含めた3人は音楽でつながっていたように思えます。
髭が濃いだけじゃなく、当時興隆し始めた学生運動にもどこか傾倒していた節もあり、こと音楽に関しても単なる知識だけではなくもっともな理論は大いに大人を感じさせるものでした。ビートルズの楽曲に関する知識も豊富でした。驚いたのは、ビートルズ来日は東京公演一夜のみでしたが、そのチケット購入は往復ハガキで申し込み、抽選によるものでしたが、彼は「購入OK」のハガキを受け取り、興奮していたのを覚えています。残念ながら、東京までコンサートを見には行かなかったのですが、彼のビートルズに対する熱意は私など足元にも及ばないものでした。
正直言いますと、私はそれほどビートルズが好きではありませんでした。同時代に現れたビーチボーイズ、ボブ・ディランに惹かれ、The Byrdsに始まり、受験時代はC.S.N.Y.、大学時代はThe Band、最後はThe Eagles、〜Westcoastぽい、Countryぽいロック、今の言葉で…Roots Music〜のままで現在に至っています。
ビートルズだけではなく、その彼はその東京公演の前座をつとめたスパイダーズのファンでした。クラス担任の先生は国語が専門でしたが、話が短歌に及び、先生が上の句を読み上げ、下の句をその友人:Hが答えて、〜〜○ ○ ○ ○ ○ ○ ○夕日がないてる〜〜。学生は喝采、先生が無口になったのをおぼえていますが、その先生も今はいません。
今回ポールのコンサートに行った友人は音楽教室に通いギターを再勉強していると聞きます。私も、キャリアの長さだけは相当なものですが、技量はほとんど当時のままです。いつかもうすぐ、一緒に歌い、語りたいものです。その当時の女の子も参加してもらえればなおよし…。
※朝のテレビ番組:『ヤング720』で見たこの映像は今も記憶に鮮明です。