Clint_Black
May 25, 2017
最近聞いたこの曲<7> "Long Cool Woman"

このホリーズは、 アラン・クラークとグラハム・ナッシュの二人から始まりますが、そのグラハム・ナッシュは1968年末に抜けて渡米、ザ・バーズを抜けたデヴィッド・クロスビー、バッファロー・スプリングフィールドのスティーブン・スティルスと共にC,S & N、後にニール・ヤングも参加してC,S,N & Yで一世を風靡したのは皆さんご存じの通りです。
そんな中、グラハム・ナッシュの抜けたホリーズは『Long Cool Woman (in a Black Dress)』で1972年全米2位、全英32位のヒットを飛ばします。ロジャー・グリーナウェイ、アラン・クラークと共にこの曲を書いたロジャー・クックは、1975年に渡米してナッシュビルに定住、クリスタル・ゲールやドン・ウイリアムスに楽曲を提供し、1997年には、イギリス人で初めての(おそらく唯一の)、「ナッシュビル・ソングライターの殿堂(The Nashville Songwriters Hall of Fame)」入りを果たします。
前回のビージーズ(Bee Gees)が、英領マン島生まれの三兄弟から始まり、1963年にオーストラリアでデビューし、1973年に渡米して成功したのに似て、グラハム・ナッシュもロジャー・クックも格段に大きなアメリカ市場で成功したと言えます。イギリス、オーストラリアそしてアメリカと自分の才能をより活かすことの出来る場所を求めて移動する、出来るというのは、ビクトリア時代の英国が残した共通言語、英語の存在があるにせよ、我々日本人の多くにはなかなか理解しがたいものです。
「全米2位」の通り、クリント・ブラックのみならず多くのカントリー歌手が歌っているようですが、今回は、カントリーを通り越して(?)、ブルーグラスの『Long Cool Woman (in a Black Dress)』です。
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