柴五郎

August 12, 2012

北京の55日 55 Days at Peking

 「Fade In  ポン-ポン-ポン-ポン-ポン」  私にはそう聞こえたのですが…。これを読んで「ピ−ン」と来た人は「かなりの〜」です。


歌詞の大半は何を言っているのか判りませんでしたが、そのころ既に洋楽フアン、洋楽かぶれであった私は歌詞の冒頭だけは良く覚えています。

The year was Nineteen-Hundred
             T'is worth remembering

…で始まるブラザーズ・フォアの曲:『北京の55日 55 Days at Peking』がヒットしたのは1963〜1964年、中学2〜3年生の頃でした。歌詞の通り、その年:1900年は記憶に値する年であり、その後の日本を含む東アジア情勢を決定づける事件、『義和団の乱』が起こりました。歴史上では「The Boxer Rebellion, The Boxer Uprising」と呼ばれます。私の歴史への興味もここから始まったと言える、記憶に値する出来事でした。Movie Poster_55-Days-Peking

 映画:『北京の55日 55 Days at Peking (1963)』、舞台は清末の中国、北京の外国人居留地。義和団に依る外国勢力排斥運動が暴力化、孤立無援の8カ国の混成外国人部隊:500人が、チャールトン・ヘストン演ずるアメリカ海兵隊少佐:ルイスの指揮の下、女性や子供を守って55日間の籠城戦を戦い抜いたというスペクタクル映画でした。伊丹 一三(当時28歳? 後に「伊丹 十三」と改名)が、 あくまでも脇役で…、 出演していました。その伊丹が演じた日本陸軍中佐:柴五郎、彼がこの史実:『北京の55日』の間、8カ国混成部隊を指揮したのでした。

義和団の乱1900
日清戦争(1894-1895)の敗北により、欧米日列強に浸食される清末の中国。義和団は山東省で発生しました。ドイツの山東省における熱烈な布教活動はその反動として民衆の排外的な感情を呼び起こし、次第に高揚して行きます。1897年、彼等を支援したのが「梅花拳」という拳法の流派で、「義和拳」と改名、「Boxer」とはこの意味ですが、さらに後、「義和団」と改名、山東省以外に拡大した。彼等は「扶清滅洋(清を扶け洋を滅す)」のスローガンを掲げ、清朝政府には規制・弾圧の口実を与えず、むしろ擁護され、1900年、20万人の義和団が北京に入城します。

Shiba_goro_2
10歳の時、会津戦争(1868)で祖母・母・兄嫁・姉妹が自刃、一家は陸奥戸南に移住、塗炭の苦しみ、極貧の生活を強いられます。幸運にも、陸軍幼年学校から、1877年陸軍士官学校に進み、1879年砲兵少尉に任官する。同期生に、司馬遼太郎作:『坂の上の雲』の秋山兄弟の兄:秋山好古がいます。イギリス大使館付武官時代の1898年、米西戦争が勃発)、その観戦武官として派遣され、今度は海軍から派遣された弟:秋山真之と一緒でした。彼と秋山兄弟とは浅からぬ縁で繋がっていたのです。

 1900年、砲兵中佐、北京公使館付武官として着任間もなく、「義和団の乱」に遭遇します。清朝の宣戦布告は、外国人及び中国人キリスト教徒の孤立を意味し、彼等は公使館区域に逃げ込みました。各国の公使館護衛兵及び義勇兵は5百人足らず、それから救援軍到着までの55日の籠城戦でした。全体的な指導者はイギリス公使クロード・マクドナルドであったが、実質総指揮を取ったのは柴五郎でした。解放後、日本人からだけでなく、欧米人からも多くの賛辞が寄せられ、勲章授与が相次いだ。

 日清戦争(1894-1895)で列強の一角に入り込もうとした日本、遅れてやって来た新参者:日本に無理難題を被せて横取りしたロシアは既に満州まで南下していました。ボーア戦争中(1899-92)のイギリス、米西戦争(1898)に起因するフィリッピンに手を焼いているアメリカはロシアの南下をくい止めるだけの余力はありませんでした。そこに起こったのが「義和団の乱」でした。総指揮官を務めたマグドナルドは駐日大使に転じ、「日英同盟」の締結を強力に推進したのは、55日に及ぶ北京での籠城戦の実質指揮官:柴五郎とその部下に対する高い評価があったからです。

 私の記憶力は全く当てには出来ませんが、司馬遼太郎の『坂の上の雲』には「義和団の乱における柴五郎」は登場していません。

「義和団の乱」、1900年は我々の記憶に留めておくべき年でしょう。

「ポン-ポン-ポン-ポン-ポン Fade Out」

※ Amazon: ミュージック・ストア/DV D 「北京の55日」

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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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