朝令暮改

March 09, 2010

「朝三暮四」、私も知りませんでした

香港人(中国人)の友人が我が家を尋ねてきたことがあります。宿泊先の都内のホテルから地下鉄を乗り継ぎ新宿へ、切符を買って小田急(急行)に乗り換えなければなりません。最寄り駅である町田駅まで迎えに行きました。さすがに、駅からのバスには乗れないでしょうから…。

町田 駅名標見知らぬ外国で鉄道を乗り継いで移動することは不安だと思うのですが、少なくとも私にはそうです。彼女曰く、「日本では駅始めあらゆる所に漢字及び英語の表記があり問題ない」と言います。九州の路線にはかなり以前よりあるそうですが、小田急の駅名は日本語・英語に加え中国語(簡易型)・ハングル語の4カ国語で表示されているようです。日本語表示があっても、券売機でうろたえ、次に改札口でどぎまぎすることもある私が心配するのは当然でしょう。

そんな彼女が韓国のソウルを訪問したときは困ったそうです。「全てハングル語で、漢字・英語での表記がない」とのこと。私も香港に行ったときは英語の表記があってほとんど問題なく、例え漢字の表記だとしても、その意味からある程度の内容を類推することが出来ます。まだ訪問したことはありませんが、韓国では全くのお手上げでしょう。

後日、韓国人の友人にこのことを聞いてみると、「歴史的・地理的にに中国との関係が近すぎて、その反発のためか、漢字表記が少ないのでは…」、と聞いたことがあります。

ハングルは15世紀、李氏朝鮮の時代に導入されたが、当初、漢文・漢字の教養を有する保守・支配層からは「未開人のなすこと」と猛烈な反発を受け、主に民衆の書記手段として用いられたそうです。一挙に時代は下って、現在、『自分の名前すら漢字で書けない韓国の大学生』とは『朝鮮日報』の社説です。残念ながら購読料を払っていないのでその内容は読むことができませんが…。

日本においても、漢文・漢詩は明治に至るまで支配層の教養の一つでした。漢字ばかりの文章はどうも堅苦しく役所言葉のようで、時に「男性的な」(は私見ですが…)悲壮感さえ感じられます。かといって、ひらがなばかりでは読みにくく、「なよなよした、女性的な」ものになるでしょう。視覚的にその意味を直感できる漢字と音を表すカタカナ・ひらがなの組合せの日本語表記方法は便利なものです。

どこかの国の前首相は漢字を間違って読んだことが支持率低下の原因の一つだったようです。

朝三暮四」の意味を聞かれた現首相と同じく、「朝令暮改」しか知らない、その四文字熟語の存在さえ知らなかった能力レベルの私、漢字を読めたとしても書けない文字が多くなりました。ワープロの利用をその理由にするのですが、手書きのメモには本来、漢字で書くべき単語にカタカナ・ひらがなが目立ちます。このまま症状が進めば、カタカナ・ひらがなばかりになって、メモを読むのも一苦労、ということになりかねません。

中国人が漢字を書くのは当然でしょうが、東アジアに位置する日本・韓国にとっても漢字は重要な文字のはずです。

得意ではないので、知らぬふりをして過ごしておりましたが…、あの不祥事が発覚した「漢字検定」ブームはその後どうなったのでしょうかね。

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express01 at 21:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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