ベル
December 23, 2009
ホテル・カリフォルニアって何処にあるの?
キリスト教はローマカトリックとコンスタンチノープル東方正教に別れます(1054年、正式に相互破門)。※参照→「ラテン系? ルーマニア」
中世におけるローマカトリックの興隆はイベリア半島でのレコンキスタ(国土回復)の成功で頂点を迎えます、スペイン王は、ローマ教皇の承認の得て、キリスト教をもその監督下に置きます。キリスト教という宗教的熱病、ローマ教皇のお墨付きを持って、さらに西、大西洋を越えて新大陸に向かいます。
時代は大航海時代。スペイン国内では、異端審問・宗教裁判による異教徒迫害、後には反宗教改革運動を、新大陸においては先住民の虐殺、略奪、奴隷売買…、陰に陽に、ローマ教皇のお墨付きがあったからでしょう。
16世紀、アステカ帝国を滅亡させ、スペイン領土:「ヌエバ・エスパーニャ(新スペイン)」を宣言、彼ら:スペイン軍・商人そして宣教師(イエズス会)はさらに北に向かうことになります。1683〜1834年、バハ・カリフォルニアから北に向かったのが「エル・カミーノ・レアル(王の道) 」でした。
一方のコンスタンチノープル東方正教はイスラム勢力を避けるように、一端北へ進路を取り、ロシア正教として東へ、シベリアに領土を広げ、17世紀末にはカムチャッカ半島、ベーリング海峡を渡って新大陸へ、1799年にはアラスカの領有を宣言します。シベリヤ経由、本国からの食料搬入途絶の事態に直面、彼ら
は食料を求めて南下、すでにスペイン領であったカリフォルニア、サンフランシスコ湾の北、ソノマに、全く孤立した植民地(飛び地)を築くことになります(1812)。これがフォートロス(Fort Ross)で、文字通り(…ほとんど…)「ロシアの砦」でした。
東西別の方向に分かれたローマカトリックとコンスタンチノープル東方正教は、800年後、それぞれ地球の反対側から現れ、ソノマ(Sonoma)で遭遇したことになります。
かつて、スペインの宣教師が辿った「
エル・
カミーノ・レアル(王の道) 」ゆかりの地、現在のパシフィック・ハイウエイ101沿いにはミッション・ベルが残されています。
フォートロスの在るソノマ郡ボデガベイ(Bodega Bay)はロアルフレッド・ヒッチコック監督の名作:「鳥(The Birds 1963)」の舞台でした。どこか陰鬱な中世の遺伝子が受け継がれているからでしょうか、それとも、当時の東西冷戦の時代が反映されたからでしょうか…。
「カリフォルニア」の由来は、「太平洋の何処かに在るとされた理想郷、伝説上の島」。さぞ、当時のヨーロッパ人の想像力をかき立てたことでしょう。
では、「ホテル・カリフォルニアって何処にあるの?」
背景はだらだらと述べた通り、舞台は『映画:「鳥」と同じ、ボデガベイの近くの何処か…』と、私の想像力はかき立てられます。皆さんは如何でしょうか?
暗く寂しいハイウェイ 涼しい風が髪を抜けて
コリタス草の甘い香りが漂ってくる
遠く向こうに かすかな灯り
頭は重く ぼやけてしまう
今夜はこの辺で泊まろう
戸口に女が現れ
ミッション・ベルの鳴るのが聞こえる
果たして
ここは天国なのだろうか、それとも地獄か
女はローソクに灯を灯し 僕を部屋へと導く
廊下の向こうから こう囁くのを聞いたような気がする
ようこそ!ホテル・カリフォルニアへ
…
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中世におけるローマカトリックの興隆はイベリア半島でのレコンキスタ(国土回復)の成功で頂点を迎えます、スペイン王は、ローマ教皇の承認の得て、キリスト教をもその監督下に置きます。キリスト教という宗教的熱病、ローマ教皇のお墨付きを持って、さらに西、大西洋を越えて新大陸に向かいます。
時代は大航海時代。スペイン国内では、異端審問・宗教裁判による異教徒迫害、後には反宗教改革運動を、新大陸においては先住民の虐殺、略奪、奴隷売買…、陰に陽に、ローマ教皇のお墨付きがあったからでしょう。
16世紀、アステカ帝国を滅亡させ、スペイン領土:「ヌエバ・エスパーニャ(新スペイン)」を宣言、彼ら:スペイン軍・商人そして宣教師(イエズス会)はさらに北に向かうことになります。1683〜1834年、バハ・カリフォルニアから北に向かったのが「エル・カミーノ・レアル(王の道) 」でした。


東西別の方向に分かれたローマカトリックとコンスタンチノープル東方正教は、800年後、それぞれ地球の反対側から現れ、ソノマ(Sonoma)で遭遇したことになります。
かつて、スペインの宣教師が辿った「


フォートロスの在るソノマ郡ボデガベイ(Bodega Bay)はロアルフレッド・ヒッチコック監督の名作:「鳥(The Birds 1963)」の舞台でした。どこか陰鬱な中世の遺伝子が受け継がれているからでしょうか、それとも、当時の東西冷戦の時代が反映されたからでしょうか…。
「カリフォルニア」の由来は、「太平洋の何処かに在るとされた理想郷、伝説上の島」。さぞ、当時のヨーロッパ人の想像力をかき立てたことでしょう。
では、「ホテル・カリフォルニアって何処にあるの?」
背景はだらだらと述べた通り、舞台は『映画:「鳥」と同じ、ボデガベイの近くの何処か…』と、私の想像力はかき立てられます。皆さんは如何でしょうか?
暗く寂しいハイウェイ 涼しい風が髪を抜けて

コリタス草の甘い香りが漂ってくる
遠く向こうに かすかな灯り
頭は重く ぼやけてしまう
今夜はこの辺で泊まろう
戸口に女が現れ
ミッション・ベルの鳴るのが聞こえる
果たして
ここは天国なのだろうか、それとも地獄か
女はローソクに灯を灯し 僕を部屋へと導く
廊下の向こうから こう囁くのを聞いたような気がする
ようこそ!ホテル・カリフォルニアへ
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