ゾウの時間_ネズミの時間

September 07, 2019

気のせいか、夕暮れも早くなったような

 夏祭りも終わり、気のせいか…夕暮れも早くなったような、毎年この時期、ちらりと過ぎ去った夏を振り返ります。

 お恥ずかしい話ですが、この歳になって初めて「青春」という言葉が他の三つの言葉とセットになっていることを知りました。もちろん「青春」という懐かしい、そして気恥ずかしい言葉はは知っています。中国漢の時代(BC403-BC221)の「陰陽五行説」では、活力・希望に満ちた「青春」の後に、人生真っ盛り、朱(赤)く燃える太陽の「朱夏(しゅか)」、白色と云うよりも無色透明、落ち着いた中年時代を表わす「白秋(はくしゅう)」そして、玄は黒色だけでなく万物の根源・道を表す「玄冬(げんとう)」と云う人生の時期を表わす四つの言葉の、そのうちの一つということでした。

 あれは2010年12月、ベランダに顔だけを出して夕食後の一服をしていると、いきなり、まばゆいばかりの閃光。何故か「来たな!」と直感、「眼底出血」との診断にも驚きませんでした。血管の弱い所、毛細血管が破れたということで、高血圧症の治療を受けてきました。それ以来、禁煙は当然、投薬治療で、3か月に1回の通院で経過を観察、その間毎日朝夕血圧を記録(最高:110-125/最低:65-80)を続けてきました。しかし、昨年(2018年)7月、狭心症(心筋梗塞)を発症、3泊4日のカテーテル手術入院を体験しました。8年間、定期的に健康診断受けながら、医者の指導の下、高額な医療費をかけて、高血圧症の治療を続けて来たはずなのに、高血圧が原因で今度は狭心症(心筋梗塞)を発症とは…どうも合点が行きません。もし高血圧症の治療を受けてこなかったら、もっと早い時期に脳梗塞、心筋梗塞などのが発症していたのかも知れないということだったのでしょう。医療の発達で、確かに、人間の寿命は伸びているし、逆に、寿命が延びたからこそ、いろんな病気に見舞われます。不謹慎な言い方ですが、医学の発達が新たな患者(需要)を作り出していると云えなくもない。

 先日読んだ本に、かつてのベストセラー「ゾウの時間 ネズミの時間」の一部が引用されています。私はこの本を読んでいません。ゾウもネズミも、そしてヒト(人間)も、すべての哺乳類の一生の心拍数は約20億回だそうです(「心拍数一定の法則」)。脈拍数(=心拍数)65/分をもとに計算してみると…65 X 60(=1時間) X 24(=1日) X 365(=1年) X70 = 2,391,480,000…と、私の場合は既に寿命である20億回を優に超えています。 どうも、この法則は怪しいのですが、一方では、私はまさに余生、おまけのような人生の段階入っているとも云えます。

 今年初め、パソコンを買い替えました。それまではOffice 2003のアプリを使っていたので、OSははおそらくWindows XPあるいはWindows 2000だったかも知れず、もしそうだったとすれば、15年以上同じ機械を使っていたことになります。ふと、思ったのが、新しく買ったパソコンの寿命と私のそれとでは、どちらが先に尽きるのだろうか…。似たような話で、団地管理組合の理事で一緒だった彼は冬でも裸足、当然のごとくタバコを吸います。登山で鍛えた体で、餅つき・門松づくりなど行事ごとには積極的に参加。久しぶりに会うと、別人のように、一回り小さくなっています。話を聞くと彼は医者嫌いで、定期健診も受けておらず、最近、肺がんと診断された由。抜けた歯も、入れ歯もインプラント等の治療はしないと云います。ここまで来ると、治療しても自分の体の寿命が終わるのが間違いなく判るそうで、私には言葉がありません。今、彼は自分の経験を活かして管理組合の専門委員会で活躍しています。

 小学生の時、夏休みは長く、ほとんど永遠に近いものでしたが、この歳になると嘘のようにあっという間です。それもそのはず、例えば1歳の幼児の1年はその子の一生ですが、70歳の人間にとって1年は彼の人生のわずか1/70に過ぎません。春・夏・秋・冬で1年が過ぎ、また新しい1年が始まります。こうして人生は、螺旋階段を上るように、季節を繰り返しながら、しかし、過ぎ去った過去とは違う1年を一段ずつ、「青春」、「朱夏」、「白秋」と登り、「玄冬」に至ります。

 
 「玄冬」とは万物の根源・道を表わすそうです。キャリアが長いだけのギターに比べれば、まだ伸びしろがありそうな絵ですが、頑張ったところで、その道の人、「玄人(くろうと)」には遠く及びません。
181231_Lafcadio Hearn


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express01 at 13:52|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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