お彼岸

April 01, 2017

花見に冷たい雨

 東京の桜の開花は全国で一番早かったのですが、それは観測地点の靖国神社だけの話し、それ以降の足取りは遅く、明日から近所の散歩の定番コース、尾根道で開催される予定のさくら祭も「ウソでしょ」といった感じで、雨にも祟られて最高気温は7℃、1ヶ月は後戻りしたような冷たさです。

 毎年、年が変わった1月はそうも感じないのですが、2月、3月に入るとその寒さが耐えがたいものになり、東北・北海道の寒さはこんなどころではないのでしょうが…、「暑さ寒さも…」、そのお彼岸も通り過ぎて、「将軍様、もうわかりましたから、勘弁して!」と思わず悲鳴が出てしまいそうです。春の到来の道程は、最も昼の時間が短い「冬至」を過ぎて徐々に昼が長くなり、「春分・お彼岸」で昼夜の時間が同じに、そして、次第に逆転して行きます。その道の先に「花見・さくら祭」、新たな舞台の緞帳(どんちょう)が開きます。

  昔、大阪支店でまだ新入社員だった頃、1972〜1973年か?、季節は夏、東京から転勤でやって来た先輩曰く、「大阪ではよほどの貧乏人でない限りエアコンを持っているが、東京ではよほどの金持ちでない限りエアコンを持つ必要はない。」 大阪の夏は「くそ熱い」と表現されるだけあって、8月の平均気温が鹿児島・沖縄より高く、ただ暑いだけでなら何とかしのげるのですが、あのまとわりつくような湿度の高さは半端ではありません。東国、町田(東京都)に住んで30年、それまで住んでいた関西を抜いて、人生で最も長く住んだ所になってしまいましたが、本当にエアコンの冷房が必要なのはほんの一ヶ月間ほど、逆に当地の冬場は寒さが厳しく、ましてや私の部屋は日の目を見られない北向き、一日中エアコンの暖房のお世話になっています。

 雨の花見とは散々ですが、かみさんが庭で育てる鉢植えは既に見頃を迎えています。
春の花

 冷たい春雨に、先輩の一言を思い出しました。

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express01 at 22:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

September 23, 2010

お彼岸に『デイドリーム・ビリーバー』



DDB_1生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、1年、1ヶ月、1週間、1日はほとんど「永遠」と同義語、可能性も無限にあります。小学生になると、あの楽しかった夏休みも終わりに近づくと、夏休みも永遠ではないことに気付きますが、同時に、「夢」を描くようになります。いつしか大人になって、月日が経つと共にその「夢」は小さくなり、この歳になると1年などは「あっ」という間、「夢」という言葉にはほとんどなじみがなくなって来ました。

子供から大人へ、少し視点をずらして、「若さ」とは何かを考えると、「若さ」の源泉は「向こう見ず」に行き着きます。若者に「向こう見ず」がなければ「覇気がない」、「分別くさい」、若者としての魅力に欠けることになるでしょう。子供から大人に成長していく過程で、いつしか「向こう見ず」な「夢」は萎み、「分別のある」大人になっていきます。

仏教では、「煩悩は分別から起こり、分別は戯論から起こる」というそうです。言葉によって作られた虚構で持って自己に固執し、正邪・善悪を分別しなければ生きて行けません。その分別があるからこそ人は苦悩する、というのです。

彼岸(ひがん)とは煩悩を脱した悟りの境地、煩悩にあふれる俗世が此岸(しがん)ということのようです。平安時代、極楽浄土(阿弥陀如来が治める浄土)は西方の遙か彼方に在ると考えられ、春分と秋分、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。西方に沈む太陽を拝し、遙か彼方にある極楽浄土に思いを馳せたのでした。

『熊野古道』は山岳信仰、神仏混合、熊野権現の修験道ですが、この西方浄土思想と深く結びついています。「補陀洛渡海」と呼ばれ、中世、修行僧は海の遙か彼方にある極楽浄土を目指して船出したそうです。

子供(中学生?)の頃聞いたモンキーズの『デイドリーム・ビリーバー』、「夢」には無縁になってきましたが、かといって、煩悩を脱して悟りの境地にはほど遠いようです。お彼岸の中日でした。

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express01 at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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