May 29, 2020

この曲<32> That's All Right, Mama

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20200515_イサオ自画像
 60年代から70年代前半にかけて、世界の潮流はBeatles あるいはBob Dylanに代表されるSinger-Song Writerの時代でした。これを知った洋楽ファンが作り出した現象が邦楽の「グループサウンド」であり「フォーク」ブームでした。洋楽の世界では「Rock」及び「Folk」と呼ばれるもので、この約10年間に、人々のポピュラー音楽を聴く方法を変革し、様々な社会的および政治的分野でのボヘミアン活動を促進しました。「Rock」か「Folk」か…、単純化すれば電気楽器が含まれるかどうか、黒人音楽の要素が入るかどうかの問題に過ぎず、そんな新しいポピュラー音楽が登場する以前はどうだったのでしょう。

 1950年、エルビス・プレスリー(Elvis Presley)は「That’s All Right, Mama」で劇的なデビューを果たします。ロカビリー(Rockabilly)の誕生でした。「R&R」+「Hillbilly」、黒人音楽Rock & Roll(「揺らす」& 「転がす」)と白人音楽Hillbilly(Countly, Bluegrass/田舎者、カッペ)の融合で、プレスリーが黒人音楽を身近に、一方では白人のカントリー音楽を聴いて育った中から生まれた音楽です。

 この「That’s All Right, Mama」のオリジナルは、1946年、黒人ブルースマンArthur Crudupによって書かれ、そして歌われたもので、歌詞は"Blind(盲目の)" Lemon Jeffersonが1926年に録音したブルースに依るそうです。このように、黒人ブルース(Blues)を起源にして、1950年代に黒人音楽(Rock and Roll, Rock ’n’ Roll) に発展、これを真似た(導入した)白人カントリー歌手がロカビリー(Rockabilly)を誕生させたということでしょう。

 下は、1954年、エルビスが初めてマイクを握ったSUN Studio、Arthur Crudupがエルビスのバックコーラスとリズムギター、Scotty Mooreのリードギター、Bill Blackのアップライトバス、そしてエルビスの才能を見出したSam Philipsプロデュースのセッションシーンです

 ロックンロールとロカビリーは厳密には異なりますが、ほとんど同じ意味です。敢えてその代表する歌手の名を上げるとすれば、ロックンロールではLittle Richard(1932- 2020)そしてChuck Berry( 1926 – 2017,代表曲は「Johnny B. Goode(1958)」)、一方のロカビリーでは、Elvis Presley(1935 –1977)そしてCarl Perkins(1932 - 1998、代表曲は「Blue Suede Shoes (1956)」)でした。

 1958年、ロカビリーの波は日本にも上陸、カントリーの平尾昌晃、ミッキー・カーチス、山下敬二郎等が「ウエスタンカーニバル」に出演、「ロカビリー・ブーム」に発展します。

 しかし、1960年代になると、エルビスが兵役に就き、ツイストがブームになり、ロックンロール(あるいはロカビリー)は衰退します。1962年には、そのロックンロールを自分のものとした、ビートルズがデビュー、1964年以降のイングリッシュ・インベイション(English Invation)は従来のロックンロール(あるいはロカビリー)を今日云う「ロック(Rock)」に変革しました。これを境にして、ビートルズ以前を「オールディーズ(oldies)」と呼ぶようになりました。

 呼応するように、日本においてはタイガーズ、テンプターズ、スパイダーズが「ウエスタンカーニバル」のステージに上がり、「グループサウンド」ブームが始まりました。 

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express01 at 21:31│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Music 

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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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