October 20, 2010

ウォーク・ザ・ライン Walk The Line

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walk the line on billboardまもなく始まろうとするフォルサム刑務所でのコンサート、舞台の袖に、復活を遂げたキャッシュが、妻:ジェーン・カーターとともにたたずんでいるシーンからこの映画:『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道 Walk The Line 』は始まります。

貧乏/劣等感arrow 02-blackチャンス/開花arrow 02-black出会い/別れarrow 02-black挫折/薬物依存arrow 02-black再会arrow 02-black克服/再起arrow 02-black復活/成就

専門家の高い評価を受けているようですが、ミュージシャンの伝記物ではおきまりの筋立て、どうも私には理解が出来ません。少々くさい日本語の副題:『君につづく道』の通り、単純な恋愛物と理解すべきでしょう。ストーリーは面白くないが、音楽好きの私にとっては「ヘーッ」と感心することばかりです。高い評価の理由は、二人を演じているホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンの歌唱・演奏力、特に彼女の歌唱力がアカデミー主演女優賞受賞を可能にしたのでしょう。音楽に素人の彼らが猛練習して役になりきる。プロの俳優とはこういうものなのでしょう。

1954年、彼は、ジェリー・リー・ルイス、エルビス・プレスリー、カール・パーキンスロイ・オービソンと同じく、サン・レコードのサム・フィリップ (Sam Phillips, Sun Records)に見いだされたのですが、彼らの才能を見い出し、従来のカントリー(ヒルビリー)から白人のブルース、ロックンロール(ロカビリー)に時代が変わることを読み取ったサム・フィリップは類い希なる才能の持ち主だったのでしょう。同じ頃、チャック・ベリーが現れるのも不思議な思いがします。

残念ながら、私は彼の歌っている曲をあまり知らないし、知っているだけで、あまり好きではありません。二人が歌う「It Ain't Me Babe」を聴いたのはこの映画で始めて知りました。もちろん、これはボブ・ディランの曲ですが…、そう言えば、昔、『Girl from the North Country』をディランとキャッシュがデュエットしていたのを思い出します。当時は、何故彼らが一緒に歌うのかどうも理解できませんでしたが、二人に深い親交があったのを教えてくれたのはこの映画です。



カール・パーキンスをサン・レコードに引き込んだのもキャッシュだそうです。作った本人よりもエルビスの歌で大ヒットする『ブルー・スエードシューズ Blue Suede Shoes』、繰り返されるフレーズ:「But don't you step on my blue suede shoes」はキャッシュが兵役でドイツに滞在、誰かが「俺のブルースェードシューズを踏むなよ!」としゃべっているのを聞いた、というのがヒントだそうです。詳しくは『ブルースェードシューズ Blue Suede Shoes』をご参照下さい。

1968年、彼はフォルサム・カリフォルニア州刑務所でのコンサートを実現、ドイツ滞在中に作った彼の最初のヒット:『フォルサム・プリズン・ブルース Folsom Prison Blues』をオープニングに、そのコンサートは大成功、ここに彼の復活は完成したのでした。

カントリー歌手としての地位を不動の物にした彼は、ある時、ベーカーズ・フィールド出身の新人歌手:マール・ハガードとステージを共にすることがありました。

マール・ハガード:「サン・クエンティンではあなたのステージを大いに楽しむことが出来ました。」
キャッシュ:「あのステージに君が一緒に居たとは知らなかったよ。」
マール・ハガード:「いやいや、僕はあなたのステージでご一緒したのではなく、聴衆の一人でした。」

ジョニー・キャッシュはサン・クエンティン刑務所でも囚人慰問のコンサートを行いましたが、マール・ハガードはそこに服役中だったのです。3回もキャッシュのコンサートを見たというのですから、彼のムショ暮らしはかなり長かったのでしょうね。

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express01 at 23:16│Comments(3)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Movie | Music

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この記事へのコメント

3. Posted by ETCマンツーマン英会話   December 01, 2012 14:41
遅ればせながら映画を観ました。一番印象に残ったのはサムフィリップスのオーディションでの言葉。映画の予告編にも使われていたんですね。実際のサムフィリップスも、意味深い言葉をたくさん残しているようで、とても興味を持ちました。「時代が変わることを読み取ったサム・フィリップは類い希なる才能の持ち主」そのとおりですね。来年早々彼の自叙伝がでるそうですね。ぜひ読んでみたいと思いました。
2. Posted by イサオ   November 03, 2010 13:16
totokoさん
ありがとうございました。久しぶりにコメントをしていただき嬉しい限りです。

あまのじゃくな私で…、申し訳ないのですが、書きましたように、私はこの映画のストーリー自体があまり気に入りません。ただ、リース・ウィザースプーンのアカデミー主演女優賞受賞には納得です。場面に、あるいは会話の中にチラッと出てくる、キャッシュと同時代のミュージシャンとの関係が興味深いものでした。

またコメント下さいね!
1. Posted by totoko   November 03, 2010 10:49
この映画の好きな処はオープニングとカントリー音楽です。曲の流れる背景や曲の意味を事実に近い形で見せてもらえるからですが、マリワナに逃げなければならない人間関係や環境は想定外で詩の意味も重たすぎましたが、曲がどうしても入ってきます。私にとってこの映画のストーリーが重たすぎるので、DVDを持っていますが、まだ一度も見てはいませが、TVで流れている時は必ず見てしまいます。ジョニー・ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーン本人が指名する通り適役です。

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映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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