May 2016

May 26, 2016

悪魔のささやき、天使のささやき

 日曜日、管理組合の総会が終わりました。2年間、管理組合の副理事長を務めてきましたが、恥ずかしながら…、それまでは管理組合が何をやっているのやら、「秋・春苗付け」「草取り」、「もちつき大会」に加えて「防災訓練」「夏祭り」などの年中行事に参加したこともなく、サラリーマン時代は会社との往復だけ、辞めてからも、挨拶は上下左右のお隣さんだけ、近所周辺の方々とのおつきあいは全くありませんでした。幸いなことに…、それまではこの管理組合の理事を引き受けないで済んで来ましたが、それまで皆さんにお世話になったお返しに…とばかりに副理事長を引き受け、それも、2年間もお引き受けしてしまいました。

140907いちご通信 No-002 団地が出来て30年も経てば、建物だけではなく、そこに住む住人=管理組合員の高齢化が進んでいます。近くの中学校の視聴覚教室が会場でしたが、理事、議長・書記及び一般出席者でほぼ一杯、それもほとんどが高齢者、小さな子供さんの居られそうな人はほとんど見かけません。今総会は住民の過半数あるいは3/4以上の賛成が必要な重要議案が多く、関心の高い住人=組合員がいつもより多く出席しているのでしょう。昨年は、受付でもたついて開催が遅れ、加えて一般出席者の賛否の確認がお粗末だったことに起因する進行の遅れは、私だけでなく、理事会全員にトラウマとして残っており、今回は万端の準備をして総会に臨みました。

 笑われるかも知りませんが、組合員(=住民)の3/4以上をもって総会成立となり、<委任状>+<議決権行使書>+<理事>+<議長・書記>+<一般出席者>+<棄権>=組合員(=住民)合計の数式から、<一般出席者>以外の数値は事前に判明しており、当日、来訪する<一般出席者>の数を数えれば、それも何人以上になれば何時でも総会を開始できるのです。ということで、1時間前には来訪者の受付・登録を開始、定刻通りに「開催宣言」をすることが出来ました。

 採決に於いては、<一般出席者>数を如何に把握するかがポイントですが、採決の前に<議場閉鎖>・後に<閉鎖解除>を議長宣言し、その間の<一般出席者>の出入りを停止としました。<一般出席者>が減の場合、<棄権>が増となります。<委任状>を提出しながらも来訪した場合は、<一般出席者>が増で<委任状>が減、<議決権行使書>を提出しながらも来訪した場合は、少々煩雑で、議案毎に賛・否の再確認が必要です。要は、<委任状>+<議決権行使書>+<理事>+<議長・書記>+<一般出席者>+<棄権>=組合員合計という数式です。

141220いちご通信 No-002 一つ気がついたことがあります。組合員(=住民)の意向は「住民アンケート」によって、あるいは最終的にこの総会において賛否が問われ、決定されるのですが、「住民アンケート」結果と「総会議決」結果とは必ずしも一致しない、いや、全く違うということです。その原因は<(理事長への)委任状>の数です。2年前の私のように、「よしなにやってくれるだろう」、早い話が無関心(悪く言えば無責任)な住民が大半です。理事が新しいことをやろうと思えば、臨時でも通常でも良し、とにかく総会に議案を上程すれば廃案になることはないのでは…。ふと、悪魔のささやきを聞いたようです。
150400いちご通信 No-002
 「閉会宣言」をすると、一人の女性が私の席にやって来ました。1年目、私は組合員(=住民)向け広報紙:「いちごつうしん」の制作を担当、紙面を埋めるだけの記事も集まらず、私の描いた絵と同じく私の書いたコラム:『小山田荘を歩く』で何とか紙面を埋め、今回の総会議案書の表・裏表紙にも私の描いた絵を配しています。

 彼女は「いちごつうしん」の絵とコラム:『小山田荘を歩く』の大ファンだったということで、どんな人が描(書)いたのか会ってみたいと、総会に出席されたそうです(本人を見てがっかりだったかも…)。彼女がかけてくれた一声が、天使のそれにも聞こえたのは言うまでもありません。
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May 17, 2016

今時のカントリー・ミュージック

 今時の言葉で言えば、「最近「Station Ripper+Broadway+iTune+iPhone」にはまっています。」ジャンル、「Country」の中から「Contemporary Country」を、その中から自分に合いそうな「New Country Music Box」という放送局を選びました。こうして録音した曲を散歩の途中などに片っ端から聞いて、苦手なバンジョーが入っている曲、コミカルな曲…、曲の始め=イントロと途中のサビの部分を聞き、気にくわなかったら片っ端から削除しています。もちろん、ハヤトチリで削除したものや、始めは気に入らなくても後で好きになる曲もありますが、この際これらのミスは避けがたいもの。この方法で、この1ヶ月、私にとって「カントリー」の新曲のみを集めて1千4百曲になりました。もちろん、カントリーですから、人によっては耳障りな…、随所にあの節回しが聞かれます。

 その1千4百曲の中でも私の気に入った曲(=MP3ファイル)をお聴かせすべく、ブログ上にMP3プレーヤーを設置しようとしたのですが、どうしても上手く行きませんでした。代わりにYoutubeで見つけたものを公開していたのですが、Youtubeでいつまで見られるかは判りません。あれから3週間、やっとの事でプレーヤーを設置しましたので安心してお聞き下さい。

「Still Rollin'」by  Gretchen Wilson。どこかで聞いたようなメロディですね。そう、Bob Segerの「Against The Wind(1980)」とそっくりです。

 以下は全く手がかりもなく、単に私の好みということになります。

「Sand 」by Aaron Lines

「Speed Of Neon Light」 by Rich McCready

「Midnight Girl」 by Cort Carpenter

「She Won't Be Lonely Long」 by Clay Walker


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May 01, 2016

遊び 「若冲」

 終業式終わり、子供達は連れだって普段は行くことが許されない街に出て、ちょっぴり大人の気分を味わいます。 こうして始まった夏休みも、いつしか近づいた8月の末、彼ら、特に大人に変わろうとする中学生にとって祭は夏の集大成です。大人への階段を上るのです。祭の前の期待感は徐々に盛り上がり、祭の最高潮、いつしか場面は変わり、祭の終わりとともに人波は去って、寂しい情景が取り残されます。子供の頃は永遠と思われた夏休みも、ふとしたことでに終わりがあることに気づき、夏だけでなく、祭も、桜も、月の満ち欠けも、そして人生も同じであることを知るのです。

   いつの頃からか…、移りゆくもの、はかないものを美しい、愛しいと感じるようになりました。平安末期は地震・台風・大火・飢饉などの天変地異が続き、台頭した武家、平氏が保元(1156)・平治の乱(1159)に勝利し、王朝貴族政治は終わりを迎えます。 価値観が一変して、「無常感」・「厭世観」が支配する末法の世・浄土信仰の時代となります。「無常観」とは本来、非情な仏教の根本宇宙原理(悟り・解脱)なのですが、日本の「無常感」は情緒的な自然観(花鳥風月)・死生観と結びついて涙なくしては語れない独自なものとなります。人生ははかない、花は散り際が美しい…と、その美しさだけでなく、無常であることに日本人は愛惜を感じたのです。『平家物語』の「無常感」、「おごれる者は久しからず」は本来は「おごらずとも久しからず」であり、万人をくまなく支配する哲理、「無常観」なのです。

 頼朝が勝利して、初めての武家政権:鎌倉幕府を開き(1192)、以来、約7百年に渡って武家政治が続くことになります。中華儒教思想に倣って文人政治を行ってきた日本は武家・武断政治を確立、その後、本家の中国あるいはその一番弟子である朝鮮とは全く異なる歴史をたどることになります。

 それまでは一握りの富裕な階層に限られましたが、時代と共に生産力は上昇、最低限の必要とする衣食住から解放され、自由に処分できる一定の「お金」と労働から解放された一定の「時間」を持つようになってきます。自由に処分できる「お金」と「時間」が「遊び」を生み、その「遊び」から「文化」が生まれます。

 鎌倉幕府から約4百年後、家康は最後の武家政権:江戸幕府を開きます(1603)。武家社会が完成した江戸時代には、人口の7〜8%を占める武士は、自律的・潔く、学問する知識階級として下の階級から尊敬されていました。…が皮肉にも、大名はともかく(あるいはこれも含め)、その家来:武士の俸給は安く、大半は中程度の農民や商人よりも貧しい、商人が圧倒的に力を持つ商品経済の時代でした。

 商品経済若冲 虻に双鶏図は発展するが、鎖国のため国外への発展は閉塞、自ずとその富は都市へと蓄積します。今まで一握りの階層に限られた教育:読み・書き・算盤は庶民の必修となり、人間のものの見方は質・量で測るようになり、学問を実証的にします。より大衆的な消費社会になると、奢侈への欲望・誘惑を「勤勉」と「禁欲」によって抗しようともがく、まさに井原西鶴(1642 - 1725)の描く社会でした。「浪費」を忌避した商人は、代わりに「趣味の世界」=「芸事・稽古事」、「遊び」に没頭することになり、これまた身の破滅を招く恐れがあります。

 京・錦小路にあった青物問屋「枡屋」の長男(1716 - 1800)は絵を描くこと以外には全く興味がありません。商売は彼が居ても居なくてもうまく回るぐらいの規模・組織・人材を備えていたのでしょう。「芸事」として絵を始めたわけでもなく、酒も飲まず、博打もせず、女にも手を出さず、いや失言…、結婚もせず(そういえば女性を描いた絵がない…)、40歳という若さで次男に家督を譲り隠居、絵にのめり込んでしまいます。
Etusko & Joe Price Collection

 何年か前に、NHKスペシャルか何かで、アメリカ人の収集家:Joe D. Priceさんの豪邸に展示されている若冲の絵を見て感激した私は全くのミーハーで、先日、やって来た彼の収集物を見ようと上野の東京都美術館に行ってきました。その2日前、再びNHKスペシャルで若冲の特集、私は見ながらうとうとうたた寝してしまったのですが…、テレビの効果は絶大、よくもこれだけ多くのミーハー、いやファンが来たのか、ほとんどはシルバー割引の高齢者、チケット購入に1時間、美術館内に入るのにさらに2時間、展示室の前でさらに1時間を待った次第です。一時は、出直そうか…、とも思った『若冲展』、Joe D. Priceさん所蔵の本物をみることが出来て満足でした。
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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