September 10, 2010

September 10, 2010

松の枝から差し込む月の光

幼児帰り…、とまでは行きませんが、我々バンド(たった3人)のメンバーの退行現象が顕著になってきました。ほとんどの曲が二十歳前後までの若いときに聴いた曲、知る人が聞けば『年齢不問の不文律』もあってないようなもの。最近は中学・高校生時代の曲が多くなり、当時はレコードを聴いているだけで幸せだった曲を、今自分で演奏するのですから、上手い下手はともかく…、これでよしとするのですが、一方では、「これでいいのだろうか…」、ふと自問する私です。

今まではブルースにご執心なNobuさんからも、この流れに一石を投ずるような提案がありました。彼は他の愛好家とも一緒に演奏する機会があり、そこで聞いたスタンダード・ジャズが大人っぽくて気に入ったようです。そりゃ、私も昔から思っていたことで、ある歳になったら、「音楽は?」と聞かれたら、クラシックあるいは「ジャズです」と答えよう…。その歳もず〜っと昔に過ぎてしまい、相変わらずこの有様です。

彼が持ち込んだ曲は『我が心のジョージア Georgia On My Mind』。私も好きな曲ですが、「好き」と「演奏(歌う)できる」とは全く別な話、むしろ、演奏できる「好き」な曲は例外中の例外と言ってよいでしょう。私にとっては、あくまでも、「聞く」だけに徹する曲です。ギターも、Am6, Dm9…とか, 使ったことがないコードが並び、微妙なコード進行になっており、元々ギターの基本が出来ていない、それ以前に、低音域から高音域へ「歌い上げていく」サビの部分は、歌唱力のない私が「歌う」にはほとんど不可能な曲です。

我が心のジョージア松ぼっくり

ジョージア、ジョージア
甘く懐かしいその歌
私は一日中
ジョージアの思いに浸る

ジョージア、ジョージア
君の歌うその歌
甘く、はっきりと聞こえる
松の枝から差し込む月の光のように

たくさんの手が私に差しのべられ
たくさんの目が優しく私に注がれる
夢のような幸せの中に居る私だが
今も、君のもとへ帰る道を見る

ジョージア、ジョージア
私には心の安らぎはない
甘く懐かしいこの歌
ジョージアの思いに浸る

いろんなところで日本語訳がでていますが、敢えて私なりに訳してました。原文と比べてかなり見劣りしますが、その辺のところは、平にご容赦を…。

『ジョージア Georgia』はイギリス王:ジョージ二世(George II)に因んで付けられた地名で、現在のジョージア州、この曲が州歌ですが、ここでは女性としての名前が掛けられています。

もし、この『ジョージア Georgia』という単語がなければ…、「今や多くの人たちの喝采を浴びる私だが、まだ心の平安はなく、思いは今も懐かしいあの人(故郷)に…」と、なぜか…、ちあきなおみの大ヒットを思い出してしまします。※後日、これを友人に聞いてみたのですが、残念ながら、同感は得られませんでした。

もう一つ、詩の中のこのフレーズがどうも気になります。
〜松の枝から差し込む月の光のように〜
銭湯の壁に描かれた「富士山と松並木、そして海」の影響か…、私は長い間、街道筋あるいは海辺の松並木を典型的な日本の風景と思っていました。

「海」が駿河湾なら「清水の次郎長」の股旅物ですが、加えて、〜松の枝から差し込む月の光〜、となれば隣の熱海、「貫一お宮、金色夜叉」の世界です。『松』は、前回登場した『峠』と並んで、時代劇の重要な舞台セットの一つです。
▼ Take My Trip より拝借
Pacific Coast Highway Viewところが以前、ロサンゼルスからサンフランシスコまでの太平洋沿いのパシフィック・ハイウエイを車で走って、それは一変しました。北へ上がるにつれて、今までの長いビーチは少なくなり、切り立った崖の海岸線が続きます。崖の上に続く松の木は大きく、長い年月、強い海風に耐えて大きく横に広がっており、日本の『松』のイメージとは明らかに違います。残念ながら、枝から差し込む月の光は見ませんでしたが…。

『ジョージア Georgia』という言葉にはどこか望郷の思いを募らせる、あるいは旅情を誘うものがあるようですが、決して缶コーヒーを飲みたいという気持ちにはなりません。

オリジナルではなく、好みで選びました。


Momo holding sign board-HKX Radio
※Nobu, Kun & Isa Band の今までの曲は左サイド、I Pod 風のプレーヤーでお聴きになれます。
       
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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