February 2009

February 14, 2009

グレートブリテン及び北アイルランド連合王国

幕末・明治以降、少なくとも第二次大戦に至るまで、日本が多くのことを学んできたのが「英国」でした。…が、「英国」のことをほとんど知りません。我々の呼ぶ「英国」あるいは「イギリス」の正式名称は「United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland」です。日本国外務省による正式表記では「英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)」となっており、( )の中の表記が正式名称の日本語訳です。

将軍かなり古い話で申し訳ないですが、映画:「SHOGUN 将軍(1980)」のモデル, 英国人航海士:ウィリアム・アダムス(三浦按針)が1600年、彼が乗船していたオランダ船が豊後(現在の大分県)に漂着したことに日英関係は始まるそうです。戦国・安土桃山時代、England(イングランド)はポルトガル語でIngles(イングレス)、オランダ語でEngels(エンゲルス)と呼ばれ、これが訛って「エゲレス、イギリス」、「英吉利」の字が当てられたそうです。

自分の無知をさらけ出すのですが、「ユナイテッドキングダム UK」、「グレート・ブリテン GB」、「イングランド England」の関係がよく判らないのは私だけではないでしょう(?)。アングロサクソン人のイングランドとケルト人国家であるスコットランド、ウェールズを含んだのが「グレート・ブリテン GB」、これに北アイルランドを加えて「連合王国 UK」となるのでしょう。

「グレート・ブリテン GB」を構成するスコットランド、ウェールズ、イングランドとは何でしょうか。「州」と思っている人もおられるのでは…(?)。国でもなく、州でもなく、「構成体」としか呼びようがありませんが、彼ら自身はどう呼ぶのでしょうか。それぞれ、独自の法制度、教育制度を持つが独立国家ではなく、国際連合・EUの直接構成国家ではない、と規定されているそうです。

因みに、サッカー・ワールドカップ欧州地区予選では、スコットランド、ウェールズ、イングランド、北アイルランドは独自にチームを参戦出来るようです。他の国がナショナルチームで闘うのに、彼らだけにこの特権(?)が与えられたのはこのスポーツが英国(=ユナイテッドキングダム UK)発祥だからでしょうか。

もう一つ、アイルランドはかつて英国の植民地でしたが、北アイルランドが英国領であることは知らず、まだ「英国の植民地支配が続いている地域」と思っている人も多いのではないでしょうか。アイルランド独立戦争(1919-1921)は1921年に休戦が成立、同年、英愛条約 (The Anglo-Irish Treaty)が締結され、北アイルランドの帰属は北アイルランド自身に委ねられることになり、これが宗教・帰属問題が絡み合った「北アイルランド問題」として現在に至り暗い影を落としています。

そんなところに、本来ならば、England(イングランド)のみを表す日本語:「イギリス」が、イングランドを含む、ブリテン島に加えて、北アイルランドまでをも含む国家を表すのは無理があり、しかたなく、日本語の正式名称を「英国」としたのでしょうが、これでは同国の歴史的経緯は見えてきません。

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express01 at 16:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote My Scrap Book | History_World
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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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