March 21, 2020

危機の真っただ中

 例年この時期はインフルエンザや国民病と云われる花粉症の季節、マスク姿が多く見られ、これに帽子をかぶり眼鏡をかけていたら、向こうから挨拶されても誰なのか判りません。マスクは医者か感染者・患者がすべきもので、正直に言って、私はこの光景が嫌いでした。しかし、今回の新型コロナウイルス騒ぎではそんなことを言ってはおられません。久しぶりにバスに乗るべく列に待っていると、私以外は全員マスクをしているではありませんか。バス内部は密室、マスクなしの乗客がちょっと咳をしただけで前に座っていた人が飛んで逃げたと云う話を思い出し、マスクなしで乗車するのはまずいと、列を離れて取りに帰り、時刻表を見直す私でした。

MS diamond princess クルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスに乗船していた1人の香港籍男性を発生源にこの新型ウイルスが船内に拡散、本来ならばダイアモンド・プリンセスの船籍である英国、クルーズの運営者を管轄する米国が責任ある立場なのでしょうが、沖縄那覇で日本国入国許可を与えたので日本が矢面に立つことになりました。もし、那覇で入国を拒否しておけば、全く違った展開になったことでしょう。

 横浜大黒ふ頭に停泊中のダイヤモンド・プリンセス、隔離された船内ではウイルスが充満、新型ウイルスの云わば培養装置と化しました。自民党政府の後手後手ぶりは9年前の「3.11」の民主党政権の再現でした。WHO(世界保健機関)は「世界中に乗客が散らばってしまうより好ましかった。しかし船内で感染者が増え続けたのは残念」のコメントでしたが、アメリカでは「感染拡大の第二の震源地を作った(ABC News)」「公衆衛生の危機対応で『こうしてはいけません』という教科書の見本のような対応(New York Times)」と酷評。船籍の在る英国は何もせず、コメントすらなく、全くの他人事でした。

 舞台はダイヤモンド・プリンセスから北海道に移ります。如何に「雪まつり」に多くの中国人観光客が来たにせよ、北海道の感染者数151人に比べ、東京都84人(3月18日)は少なすぎます。北海道と高い東京都との対処の違いは単に人口(密度)の大小によ寄るのではなく、東京は、習近平主席来日、東京オリンピック開催の実現したいことに起因したと思われます。

 あれよあれよという間に世界中に拡散、発生源の中国(感染者80,928人/志望者3,245人)はともかく、当時、第二の震源地であった日本(感染者794人/死亡者31人 クルーズ船感染者712/クルーズ船死亡者数7)を、韓国が上回り(感染者8,56人/死亡者?)、イタリア(35,713/2,978)やイラン(17,361/1,135)、スペイン(13,716人/598)を筆頭に、全世界で150か国、感染者20万人、死亡者8千人に達し、その震源地はヨーロッパに移動しました。3月12日、ついに、WHOは新型コロナウイルスの「パンデミック(世界的流行)」を宣言、それまでとは逆に中国・日本がヨーロッパからの入国制限を始めました。表現が悪いですが、加害者から被害者へ、公衆衛生の講釈を垂れて「対岸の火事」視していた側が対岸に助けを求める構図へ、180度立場の逆転が見られます。

 PCR検査の結果、陽性になれば確定となりますが、陰性の場合には、検査が陰性新型コロナウイルスであったという結果のみで、新型コロナウイルス感染症を否定することはできない、あるいは、感染症にかかっていないことは証明されていないことになります。ということは、陽性の場合はもちろん他人にうつさない行動が求められ、陰性の場合も、一時的な「免罪符」に過ぎず、症状が落ち着くまで他人にうつさない行動が求められ、結果的には陽性だろうが陰性だろうが、結果的には同じ行動をとらざるを得ません。個々人の治療というより、検査結果が陽性であろうが陰性であろうが同じであるならば、「免罪符」を持つ人間がウイルスをまき散らし社会に万延化するのを阻止しようとした(ダイヤモンド・プリンセスの)時点ならいざ知らず、今の時点に至っては重症でなければ「検査をしない」と云う疫学上の判断があったのででしょう。韓国のように検査数を増やしても患者数が減らないのはこれが理由です。検査数を増やさない状態をだらだらと続け、軽微な感染者には抗体も出来て次第に終息するのか、あるいは、ある時期に感染爆発するのか…、安倍政権にとっては大きな賭けであり、加藤厚生労働大臣という鉄仮面が正に適役です。

 安倍首相の、「完全な形での開催」発言は、少なくとも、予定通りの開催は難しいと云うことを暗に宣言したのでしょう。東北の復興を記念することも出来ず、失った日本の30年を復興する起爆剤となることも出来ず、東京オリンピック開催以前に、安倍首相は日本丸の船長にとどまるのでしょうか…。

 3.11黙とう

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March 08, 2020

入学試験合格、おめでとう!

 新型コロナウイルスの猛威が収まりません。屋形舟での新年会に参加したタクシー運転手が感染したというニュースに接して、「屋形船」と云えば隅田川周辺、東京都内で発生したものと勝手にイメージしてしまっていました。都内と云えば23区内のはず…、これは「対岸の火事」。ところが、実は…、そのタクシー運転手は町田市内、それも私の住所からわずか3kmの所にお住まいとか…。「対岸の火事」を眺めていた私の足元に一挙に火が廻って来ました。

 3年は続くであろうと誰もが思っていた「学習支援教室」(町田市運営の「塾」)がわずか2年で閉鎖すると聞いたのが去年の10月末。「先生役の大学生が集まらない」と云うのは表面的な理由、実は「予算が付かない、お金がない」のが真の理由で3月末をもって当教室は閉鎖、町田駅近くの一か所に集約されることになっていました。町田市は小中学校を休校とし、当教室も3月末を待たず、2月29日(土)を最終日に閉鎖となってしまいました。
New Horizon

 学習支援教室のアルバイト、本来の仕事は教室の設営、終了後の小・中学生の見送りなのですが、先生役の大学生が足りない場合、こと中学生(特に3年生)の英語に限り、代行教員として教えました。教員免許も持たず、家庭教師のアルバイトもしたことはありませんが、現役時代に英語を使う仕事をしていたおかげで、一般の人に比べれば、英語に興味を覚える、あるいは英語を楽しめる、その方法・術を知っていると云えるでしょう。教科書「NEW HORIZON」を取り寄せ、都立高校の過去問題集をやり、人気サイト「洋楽まっぷ」のコラムにアーティストの翻訳記事を提供したりして、できる限り自分の英語力の保持に努力して対応して来たつもりです。

 彼も中学3年生、受験生の一人でした。小学生の頃はスポーツが得意で、どちらかと云えばガキ大将だったのですが、内臓(腸?)あるいは自律神経の疾患が理由で、学校を休みがちとなり、勉強について行くのが難しくなったようです。一般的に言って、声を出して読む(音読)が苦手なようで、長文の場合、会話(対話)はもちろんの事、単語のアクセントの位置、リズム、イントネーション(抑揚)、ほとんどの場合は出来ていません。教える側の大学生が出来ず、況や…おや、です。私が実感したように、他の科目とは異なり、英語は中学生になって初めて出会うもの、もしそのスタートで出遅れたとしても、やり方によっては、その遅れは取り戻せるもの、少なくともその気持ちで勉強することを奨めました。単語の丸暗記は最小限にして、日本語に多く見られるカタカナ語を英語で覚え、接頭辞・接尾辞から単語数を増やす。動詞は単語だけでなく、前置詞を含んで出来るだけ長く覚える。英文は、日本語としてはおかしいかも知れないが…、文章の前から後ろに訳して行き、意味が判れば良しとする。残念なことに、彼は、文型・時制など、英語の基本を理解しておらず、都立入試の過去問題では平均以下なのですが、Listeningでは好成績を収めたのです。

 授業の合間の雑談、彼はPOP音楽が、今は特にBilly Eilishと云う女性歌手が好きだそうで、彼女の歌ばかり聞いているそうです。良く知りませんが…、Billy Eilish(18)は2020年第62回「グラミー賞」5冠を獲得し、政治的にも地球温暖化阻止に向けて前衛を担う歌手と云います。彼のListening力はCDやラジオから聞こえてくる大好きな音楽を通して獲得されたものです。もう一歩踏み込んで、これらの曲が何を歌っているのかを自分の言葉で訳して欲しいものです。…、私が彼と同じころ、The BeatlesやBob Dylanの歌詞を理解しようとしたように…。

 生徒の小・中学生おろか、先生役の大学生も、少なくとも年齢だけを見れば…、孫のようなもの。我々老人からは2年間の反省を踏まえ、何点か市当局へ意見させてもらいましたが、残念ながら、大学生からの意見は聞かれませんでした。最終日、1時間目は通常通りの授業、2時間目は急遽、「お別れ会」となり、生徒・学生及び我々の全員が参加してゲーム、その大学生の皆さんの手際の良さ、牽引力には驚いてしまいました。「お別れ会」はあっという間に終わり、自転車、バス停、迎えに来た車までの少々感傷的な見送りを終え、学生たちとは新型コロナウイルス終息後に、手洗いではなく、アルコールの入った「おつかれさま会」を約束して、これまた感傷に浸る解散となりました。しかし、どうも…尻切れトンボです。

合格印 1週間後、先生役で参加していた、元高校英語の先生から電話があり、市当局より「中学3年生全員の志望校合格!」の連絡があった由。うっとうしい話ばかりで、それも終息に向かうならいざ知らず、さらに蔓延して、さらに深刻な影響さえも懸念される中、少々心配した彼が合格したことは、雲の合間に太陽が顔を見せたようで、こんなに嬉しいことはありません。
「入学試験合格、おめでとう!」

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ISAO

映画・音楽・歴史、そして、自己流ながら、水彩画を描いています。思いついたことを、気の向いたままに、イサオなりに、深く掘り下げていきます。 ※お気づきの点、改善すべき点をどうぞお聞かせ下さい。

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